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困っている方 / 歯がグラグラする

急に歯がグラグラ揺れてくると心配ですね。 以下に、考えられるケースをまとめてみました。

歯周病(重症)


歯周病は歯を支える歯槽骨(しそうこつ)が破壊される病気です。

歯槽骨は、顎の骨の構造のうちでも歯を支えるための特別な部分です。

歯の根っこをしっかりと包んで、噛む力を受け止める役割を担います。

歯槽骨が破壊されるには、長い期間、歯周病菌の起こす炎症にさらされたり、 慢性的に食べかすが詰まりっぱなしだったり、何らかの主だった原因があります。
加えて歯ぎしりなどによる局所的な外力が関係したり、合わない入れ歯などが悪化の 手助けをすることもあります。

また、糖尿病などの全身的な生活習慣病も関与したりしますから、なかなか複雑です。

実は歯の根は、少々歯槽骨が破壊されたぐらいでは、びくともしません。

根の全長の半分くらい破壊されても、まだグラグラしません。

ですから、歯周病で歯がグラグラするということは、かなり重症であると考えられるのです。

治療について

症状に応じて、歯を助けられそうであれば、歯周初期治療、歯周外科治療を行い、助からない場合は抜歯を行い、欠損補綴へと移ります。

治療法:歯周初期治療 治療法はこちら

治療法:歯周外科治療 治療法はこちら

治療法:抜歯 治療法はこちら

治療法:欠損補綴 治療法はこちら

歯根破折

歯根破折は「しこんはせつ」と読みます。

あまり聞き慣れない言葉でしょうが、歯科臨床の 現場ではこれに相当の頻度で遭遇します。 文字通り、「歯の根っこが壊れて折れる」という 現象です。

折れた歯の一部が急にぐらついてくるのです。

歯周病は無いのに「急に」というのがキーワードといっても良いでしょう。

助けられる場合もありますが、全体が真っ二つに割れてしまうと 一般的には抜歯の適用となります。

ではどのような歯が歯根破折になるのでしょうか。

まず、神経を抜いて長年経過したような歯がハイリスクといえます。

そのうち、合金の被せものなどで全体を包んでいる歯よりも、 コンポジットレジンと呼ばれる歯と似たような色の樹脂で 充填している歯の方がハイリスクというように状況によって様々です。

少し整理してみましょう。

リスク 大 リスク 小
神経 神経ない  
神経ある
被せもの 被せてある  被せてない
神経失ってからの期間 長い 短い

差し歯の場合

リスク 大 リスク 小
差し歯の土台の太さと長さ
太く短い 細く長い
土台の素材 歯より固くもろい 歯に似てしなやか
噛む力
強い  弱い

奥歯の場合

リスク 大 リスク 小
奥歯の位置
より後方 より前方
入れ歯を支える歯か否か
支える  支えない

など様々の状況が考えられますが、歯にかかる咬合力と呼ばれる噛みしめる力と
密接な関係にありますし、神経を無くしてからの経年変化との戦いとなります。
それから如何にして歯を保護してゆくのか、担当歯科医の治療方針の影響を強くうけます。

私の場合、神経の無い歯に対しては原則、奥歯は被せものを被せる被せものの歯の土台は、
・細長く適度に柔軟な素材を選択する被せものは必要以上に大きくしない
・どこで噛んでも無理な力が掛からない様に調整する
・可能な限り、歯に合った被せものを作る
といった事を治療上心がけています。

これらの要素が歯根破折のリスクを減らす為に必要だからです。

治療について

治療法は折れた部分のより小さい方を取り出し多く残っている方を温存することを 考えます。 前歯では何らかの仮の歯を作る必要がある場合も多く、見た目を重視した処置を考えます。 歯の状況により様々な展開が考えられるので、診療室で個別に解説が必要と考えています。

外傷性咬合

噛む力が何らかの原因で特定の歯に一局集中すると、 支える骨が破壊されるより先に 靱帯が伸びてぐらついてくる場合があります。

入れ歯を支える歯は大きな負荷が集中しやすく、入れ歯の力学的な設計が悪いと よく見られます。 また、ベースにある程度進行した歯周病があって、急な外力の影響で(例えば誤って 骨の様に固いものを噛んでしまったなど)急にぐらついてくることもあります。

治療について

治療は原因の除去として、噛み合わせの調整を行ったり、対症療法として 接着剤で動く歯を両隣の歯と固定したり、その両方が必要だったりします。 入れ歯を支える歯で、一本だけ孤立しているようなケースは難しいです。 歯がぐらつかないで済むような咬合力のバランスをとらねばならず、 多くは入れ歯の設計変更が必要だからです。

外傷

階段で転んで前歯を強打した、 酔っ払って自転車に乗り電柱に激突した、 孫の頭がいきなり前歯にぶつかってきた、 などなど、一方的な外力が歯に及んだ結果、 グラグラするケース=外傷です。

歯の処置以前にすることも沢山ありそうですが、それが済んだという前提でのお話です。

治療について

多くは急患対応となります。 問診の後、X線検査 歯の神経の損傷の有無を検査 歯の動揺度の検査 接着剤での一時的な固定 噛み合わせの確認 といった治療の流れとなります。

その他

他には、詰め物や被せものが緩んできて、外れそうで外れない状態でグラグラすることがあります。

ブリッジの一方の土台の歯から、被せものが緩んだり、被せものの歯の根に差し込んである芯が緩んだりするといったケースが多く見られます。

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