ご予約
tel:047-336-3456

治療法Care

こちらでは、様々な歯やお口の症状に対する治療法について説明しております。

歯冠修復

口の中に見えている白い歯の部分を歯冠といいます。
その部分を修復するという話です。

主に虫歯の治療ですが、幅広く「歯の形と機能を人工的に整える」手段と方法であるとご理解ください。
歯はひとたび本来の形を失うと再生しないので、何らかの人工材料に置換する事で回復を図ります。

保健適用の材料
  • 金銀パラジウム合金
  • コンポジットレジン
  • 銀合金
  • 硬質レジン

などがあります。
「など」という表現になるのは、他にも材料はあるのですが性質が劣るので、私が使わないだけなのです。

保健適用外
  • 各種金合金
  • 各種合金
  • 各種セラミックス
  • ハイブリッドレジン
  • グラスファイバー
修復法
  • 直説法
  • 間接法
間接法の修復の範囲
  • インレー
  • 全部被覆冠
  • 部分被覆冠
  • 虫歯部分の除去

    虫歯部分の除去

  • 銀合金

    銀合金

  • レジン

    レジン

根管治療

根管治療は、歯を建物に見立てるならば、構造を決定づける重要な領域です。
根管治療を受けた歯の多くは、歯の中心に芯材を埋め込んでから被せもので包み込む必要があるからです。

歯の神経、すなわち歯髄は歯根の先端(根尖)から始まり歯の中心部分を占める臓器です。
地味な存在ですが、歯の容積の大部分を占める象牙質を形成する役目を担っており、歯を中から栄養するのです。
また、外部からの感染にも抵抗する防御反応の中心的役割を担ってもいます。

その歯髄を虫歯などの原因で取り除く際に行う治療が根管治療です。
歯髄は歯のほぼ中央にある歯髄腔とそこから歯根の中を経過して根尖に至る根管からなります。
細く湾曲した神経の通り道を、精密に清掃・拡大した後、感染から守るために根管充填という処置を施して、歯髄腔から根管までを材料で密閉します。

歯髄本来の機能は失われてしまいますが、感染経路を遮断することで歯の機能を温存することが出来るのです。

根管治療が困難な時代では、「治療」=「抜歯」であったことを考えると、その大切さがご理解いただけるのではないでしょうか。

根管の数が治療上、重要となります。
殆どの前歯と一部の小臼歯は根管は1本、一部の小臼歯と一部の大臼歯、まれに前歯で2本、 大臼歯では、多くは3~4本の根管があります。
本数が多くなれば、治療時間がかかります。
また、高齢者ほど根管が細くなるので一般的に難易度があがります。

根管充填までの目安としては、根管が1~2本の場合は、2~3回の治療 、3~4本の場合は、2~4回程度を目標に進めてゆきます。
また、一度、根管治療を受けた歯の再治療は、初めて神経を取る場合よりも余計に回数が掛かる場合があります。

  • 細菌感染してしまった根管

    細菌感染してしまった根管

  • まず、汚染された箇所を物理的に取り除きます。

    まず、汚染された箇所を物理的に取り除きます。

  • 消毒薬で殺菌します。

    消毒薬で殺菌します。

  • 充填剤で密封

    充填剤で密封

  • 強度を保つために土台を入れます。

    強度を保つために土台を入れます。

  • 冠を入れて完成です。

    冠を入れて完成です。

歯周初期治療

歯周初期治療

歯周初期治療は、全ての歯周病治療の初期に行う一連の処置です。

まずは病状の把握から始まります。
歯周ポケットの深さを調べることX線検査を合わせることで、どの程度のダメージを受けているかが推測出来ます。

歯周病の原因である細菌性プラークの除去、さらに細菌が固まって沈着した歯石の除去、歯肉と歯根の間に入り込んだ比較的浅いプラークや歯石の除去を行います。

また、噛み合わせが歯周病を悪化さている場合は、噛み合わせの調整を行ったり、歯がグラグラしているような場合は、動かないように固定したりします。

他にも急性炎症があれば消炎処置を行うなど内容は多岐にわたります。

また、治療と予防の柱となるプラークコントロールは、細菌感染が歯周病の直接の原因なので徹底して行う必要があります。
医院でおこなうPTC、PMTCの他、患者ご本人が家庭や職域で取り組むべき課題もあり、治療の経過に大きな影響があるのです。

程度の軽い歯周病は、この初期治療で病状の安定を得ることが出来ますが、より重症の場合は、さらなる加療が必要となります。

いずれにせよ歯周病の療養上、大切な土台作りとなります。

歯周初期治療の期間は、一概には言えませんが概ね2ヶ月~3ヶ月程度となることが多いです。

歯周外科治療

歯周ポケットが4ミリを超えたケース

歯周外科治療は、歯周初期治療でコントロール出来ない、より深く破壊の進んだ部位に行います。

「外科治療」と言うくらいですから、局所麻酔での外科手術となります。
具体的には、歯周ポケットが4ミリを超えると、プラークや歯根の表面に沈着した感染源を完全に取り除くのが困難になります。
従って、歯肉を丁寧に歯の周囲から剥離して、汚染された歯根の表面を露出させて、確実に汚れを取り除くというものです。

手術となると抵抗感を覚える方も少なく無いでしょうが、術後の痛みは少なく1時間程度で終わります。
手術の後は、自力でブラッシングが再開出来る様になるまで、院内でメンテナンスが必要となります。

抜歯

治療でも歯を救えない場合は、抜歯を行います。
抜歯は骨に達する手術です。
感染予防など注意すべきこともありますが、少しでも安心・安全に治療を受けていただくためにご参考にしてください。

いつ抜くかについて

一般的には、遅い時間帯は避けた方が良いですが事情によります。
局所麻酔が覚めた後は、周囲の血液の循環が回復するので、出血し易くなります。
深夜に出血が続くと不安の材料になります。通常は、ガーゼなどで患部を圧迫して止血します。

炎症を起こしていて痛みがある場合も、一旦は痛みを抑えてからでないと局所麻酔が効かずに、つらいことになってしまいます。
歯がグラグラで痛みがあり、つらいので抜いてほしいとう要望の場合などが該当します。
少々痛みがあっても局所麻酔が効けば抜歯続行としますが、ときには効かないことがあります。

顎骨に埋まっている親知らずなど、より難易度の高い抜歯は、事前に日程をご相談いただいてから行っております。

抜歯後の欠損は、前歯の場合はみっともない事になってしまうので、何らかの対策を講じます。暫定の歯を取り付けたり、義歯があれば歯を付けたりたりしますので、準備期間が必要な場合があります。

無事終わりましたなら、術後の注意事項をお守りくださいますようお願いいたします。

抜歯の種類
一般的抜歯

歯周病でグラグラになった歯や、歯根破折、歯冠破折、重症の虫歯、根管治療で治癒しない歯、歯並びから逸脱した歯、などに対して行います。
根の周りに感染病巣があれば同時に取り除きます。
はじめからグラグラで抜けそうな歯もあれば、周囲の骨が硬く緻密で根が曲がっていたりすると難易度があがり、実際には様々な状況があります。
抜歯の最後に傷口を縫合する場合があります。
その場合は概ね1週間で抜糸します。

分割抜歯

複数の歯根がある歯に対して行います。
治療不可能で問題を起こしている根だけを取り出し、残りを温存して機能的に回復する事を前提に行います。
多くは、歯根破折、虫歯、局所的な歯周病の悪化などが原因です。
残った根の回復法と術後のリスクを十分に検討する必要があります。

埋伏抜歯

親知らずが横倒しで埋まっているような場合は、粘膜を開いて顎骨の中から歯を取り出さねばなりません。
術後の経過も含めて事前の予測が必要なので、手術日を相談しております。

便宜抜歯

矯正治療に伴う抜歯です。多くは一般的な抜歯ですが、「保険適用外」です。

意図的再植

一旦、抜いた歯に「必要な処置」を施して、「元の場所」に植え戻します。
必要な処置が何かは、歯周病が原因の場合と根管に原因がある場合と、深い虫歯が原因の場合などが考えられます。
歯を温存する上で、究極の最終手段としてご案内することがあります。
抜歯した歯を異なる場所に植え替える「移植」とは区別しますが、治癒のプロセスなどで通ずる部分もあります。

抜歯の方法など詳細を記載しようとすると、それだけで1冊の本になってしまいますが、お願いしたいのは、血圧や心臓、糖尿病、肝臓病などの持病をお持ちの方は必ず問診表にお書きいただきたいという事です。
抜歯の前にお一人ずつ経過等のご説明をしております。

欠損補綴

失われた歯を回復する治療分野です。
1本の欠損から24本全ての欠損までが適用となります。

前半は、治療法の解説を行います。
後半は欠損のパターンごとに、どの方法が有効かの解説を行います。

全ての欠損のパターンを紹介するのは現実的ではないので、代表的なケースをご紹介します。
ケースによって、治療法の向き不向きがあるという点がお伝えできると良いと思います。
なぜこんな手間をかけるのかと言うと欠損のパターンと治療法とのミスマッチから引き起こされるトラブルを数多く見てきたからです。

有床義歯

有床義歯

有床義歯

一般的には「入れ歯」の事です。
入れ歯は、私の歯科医人生の中では「嫌われもの」です。

  • 固いものが噛めない
  • 喋りにくい
  • 食べ物が詰まって困る
  • 見た目が悪い
  • 手入れが面倒くさい
  • 壊れる
  • 歯がグラグラになる

など散々です。
多くは保険義歯のユーザーからの声です。

その一方で、「自費で高い治療費を払ったのに、すぐ駄目になった」というような声も多く寄せられます。

費用対効果のよい入れ歯を作るべく如何にすべきか、ということになります。
私からすれば、工夫をすれば多くの問題は解決出来ることばかりなので、各種治療法に考察を加えてご紹介して、皆様のご参考にしていただければ幸いです。

健康保険での入れ歯は、極めてシンプルな構造です。
床(しょう)と呼ぶ歯茎を補うピンク色の部分と人工歯と呼ぶ歯の部分が入れ歯の本体です。 総入れ歯は、床と人工歯だけで作ります。
いずれもアクリル系の樹脂で作ります。

維持装置(クラスプ)のついた入れ歯

維持装置(クラスプ)の
ついた入れ歯

部分入れ歯の場合は他に、入れ歯を固定するための維持装置(クラスプ)があります。
C字型に成型した弾力のある金属でバネを作り、歯の周囲にはめ込みます。
クラスプには、入れ歯の沈み込みを防止するために、支持装置(レスト)が追加されますが、沈み込みを許容したい場合は省きます。
基本的には、これだけです。
クラスプを使った義歯の基本構成のみで作る入れ歯です。

欠損が左右に独立している場合など複数ある場合は、それぞれを連結するのですが、アクリルレジンで一体成型する場合もあれば、太い金属線を加工してつなぐ場合もあります。

どちらが良いかは、何とも申し上げられません。
個人の感覚の違いが大きいのです。

まとめ
保険入れ歯の長所
  1. コストが安価ですむ。(中長期的には違う結果をもたらす場合もある。)
  2. 条件が合うと、良く噛めて十分な機能 、 回復が図れる場合がある。
  3. 比較的、修理や改造(新たに歯が抜けるなど)がし易い。
  4. 安価に作れるので、入れ歯初心者の体験には良いかもしれない。
  5. 抜歯直後から制作可能である。
  6. ブリッジやインプラントを予定している部分の暫定的な回復にも利用価値がある
保険入れ歯の問題点
  1. 奥歯では強度不足になる
  2. 前歯ではクラスプが露出すると見た目が悪くなる
  3. 義歯の動きを止められないので、食べかすが詰まる
  4. 義歯を支える歯が弱る
  5. 全体に厚みがあり、装着感が悪い
  6. 消耗が早く壊れやすい
保険入れ歯の問題点に対応するには
奥歯では強度不足になる

奥歯の1本には、体重に匹敵する加重が掛かることが知られています。
アクリル樹脂の本体と針金を曲げて作ったクラスプには荷が重いのです。
アクリルでは、せいぜい3ミリの厚みが限界で、それ以上の厚みにすると異物感が耐えがたいものになってしまいます。
その厚みをもってしてもたわみが生じて歯茎に食い込んでしまいます。
一方その部分を合金にすると、1ミリ以下の厚みで数十倍の曲げ強さが得られますので同様の設計でも、全く違う結果になってしまいます。
コバルト・クロム系の合金を基本に、チタン系、金合金系、など強度が十分で腐食しない高機能の合金を骨格にして、アクリルは周囲を肉付けする様にデザインすれば良い結果に結びつきます。

前歯ではクラスプが露出すると見た目が悪くなる

クラスプには良い面がありますが、それは歯をあまり削らなくても済む点です。
その良い点を生かしつつ目立たないデザインを検討する方法と、維持装置を全く異なるコンセプトでもうける方法があります。

義歯の動きを止められないので、食べかすが詰まる

良い入れ歯の絶対条件は、口の中で過剰に動かないことです。
動くとこすれて痛くなったり、食べ物が詰まったり、滑舌が悪くなるのです。
当然、しっかりと噛むことも困難となります。
力が入るとズレて力が逃げてしまうからです。

義歯を支える歯が弱る

これも大きな問題です。
保険義歯の場合は、クラスプが支える歯を弱らせてしまいます。
C字型のバネは義歯を着脱する際に支える歯に捻る力を与えてしまい、何千回と繰り返すうちに弱らせてしまうのです。 一年365日で、一日一回だけとはゆきません。
食べ物が詰まったりするので、もっと頻繁に着脱するでしょう。
2年~3年も使うと、ちょっと怪しい感じになってくることは良く経験します。
元々弱っている歯だと、更に早くグラついて来るでしょう。
中には、うまく力の均衡が得られて弱らないケースもありますが心配は尽きません。
解決策は、支える歯を補強する方法や支える歯を加工して、負担が掛からないようにする方法を考えるべきでしょう。

全体に厚みがあり、装着感が悪い
消耗が早く壊れやすい

(5)(6)は、素材の強度がアップすれば解決出来る問題ですが保険給付の制限を受けます。

ブリッジ(架橋義歯)

ブリッジは欠損の両隣の歯を削って加工した後、人工の歯を連続して固定する義歯です。
患者自身では取り外し不可能です。
ブリッジは入れ歯と比較すると好まれる傾向にあります。

その理由として

  • 固定式で動かないので、本物の歯と同じような感覚で噛める。
  • 入れ歯に比べてコンパクトなので異物感が少ない。
  • 保険給付の対象なので対費用効果が高い感じがする。
  • 保険外の場合は高価だが見た目の美しさも回復できる。

などがあげられます。

一方、問題点としては

  • 歯を削るという問題がある。削ると歯が傷む。
  • 長い連続した欠損には適用し難い。
  • 壊れた場合、修理は困難。
  • 支える歯が弱った場合も対応が困難。
  • 抜歯の後、一定の期間を待つ必要がある。

などがあります。

  • レジン

    レジン

具体例
少数の中間欠損
歯の無い所の両隣に、健康な歯が残っている場合です。
少数の遊離端(ゆうりたん)欠損
歯の無い所の片側だけに、健康な歯が残っている場合です。

歯列矯正


矯正治療は早く治療をスタートすれば良いわけでも、遅くスタートしても良いわけでもありません。
症状によって、早い時期に治療をしたほうが良いケースもありますし、永久歯がある程度生え揃ってから、ケース別に最適なスタート時期が変わってきます。
また、歯並びや咬み合わせの問題は、見た目だけでなく歯周病の原因にもなります。
お勧めするのは、子供のころに検診等で指摘されなくても、一度矯正の専門医に相談してみると良いです。

矯正治療の目的

矯正治療を希望される患者様のほとんどは、不正咬合による審美的な障害を訴えて来院されます。
しかし不正咬合によって、審美的な障害だけでなく、口の周りの筋肉のバランス異常や機能低下、虫歯・歯肉炎・歯周病のリスクを高める等の機能的な障害もひきおこしていることが多いのです。
患者様は、長年の「慣れ」 のためにそのような障害を自覚できない場合がほとんどです。
したがって矯正治療の目的は、単に不正咬合による審美的な障害を取り除くだけではなく、正常な口腔機能が営めるような咬合(咬み合わせ)を確立することです。

不正咬合の原因

不正咬合の原因は、(1)~(4)の要因などがあります。

(1)遺伝的な要因
両親に出っ歯や受け口など、顎のズレがある
(2)先天的な要因
顎が小さい、歯が大きい・小さい、歯の形が違う、歯の数が多い・少ない
(3)環境的な要因
爪噛み、指しゃぶり
(4)機能的な要因
口呼吸、舌の突き出し、舌や唇の動きが悪い、飲み込み方の異常

これらを診断・治療するには、次の時期があげられます。

不正咬合のチェック・治療の時期
3歳児検診

遺伝的な顎のズレ、顎の大きさを診断します。
まだ治療には入らず定期的に様子を診ることが多いです。

6~11歳

顎の成長が半分程度進み、遺伝的な顎のズレ、顎の大きさの特徴がよりはっきりしてきます。
成長のコントロールをするかを診断します。

  • レントゲンを撮ることで、永久歯の数や向きの異常を確認できます。
  • 爪噛み、指しゃぶりをチェック。
    扱い方を指導します。
  • 口呼吸で耳鼻科にかかる必要があるかを診断します。
  • 舌の運動や飲み込みの異常をチェックします。
    正しい舌の位置を覚え、正しい飲み込み方をするためのトレーニングをします。
  • 前歯と、一番奥が永久歯になってくるので、ガタガタがでていないか、生えかわりのスペースが十分かをチェックします。
    軽度のガタガタなら、この時期に治します。
    顎が狭いときは、この時期に拡げることが多いです。
12歳~

このころには、永久歯への生えかわりが完了していることが多いので、永久歯列の診断・治療をします。
ガタガタの量が多い場合は永久歯を抜歯することもあります。
部分的な矯正も可能ですが、すべての歯に矯正装置を装着することが一般的です。

顎のズレが矯正治療で治せる範囲を超えてしまっている場合は、アゴの手術が必要なことがあります。

永久歯列の矯正は20歳くらいまでにすることを勧めますが、歯周組織(顎の骨、歯肉)の健康状態によっては50歳くらいまで可能です。
歯周組織の健康維持のために矯正が必要な場合もありますので、1度相談されることをお勧めします。

炎症

組織内に溜まった膿を出します。 膿を出すタイミングがありますので、炎症の経過を見て判断することになります。 抗生物質(化膿止め)と痛み止めで症状を緩和します。 また、腫れたことにより、義歯が合わなくなる場合は、義歯の調整をする場合があります。

tel:047-336-3456
ご予約
pagetop